レーダーの音声出力端子
久々に少しマニアックな内容です。
今使っているレーダー探知機は、セルスターVA-210Eですが、次期機種として、デイトナのMOTO GPS RADAR
LCDもスタンバイされています。
セルスターの方は、DIYでイヤホンジャックを取り付けて使っており、デイトナの方は音声out用ジャックが標準についています。
これらを他の機器と組み合わせて使うと、レーダーの音が大きすぎるという問題が起こりがちです。
それはなんで?
ってことについて・・・・・
その前に・・・
何度か記事にしていますが、今現在の自分が使っているこの手の機器の組み合わせを少し紹介しておきます。
■ゴリラ737(ナビ+音楽)→Fio(低音ブースト用)→サインハウスBTトランミッタ→A2DP→B+COM213evo
■(無線機VX-8+レーダー音声)→SENA SR10→HFP→B+COM213evo
■携帯電話→B+COM213evo
(ビーコム+1の部分にlinkさせる時もあるが基本的に未使用)
と、こんな組み合わせである。
レーダーのところをイヤホンジャックとかにせず、あえて音声出力と記しているところが、今回のポイントである!!
デイトナのMOTO GPS RADAR
LCDに付いている音声のジャックは、あくまでもスピーカー用なのである。
私自身、端子の形状(ミニのモノラル)からイヤホン用と勝手に思い込んでいたが、そのジャックに差し込むようにと、製品に同梱されているのは、スピーカーである。
そして、そのスピーカーのインピーダンスは8Ωと記されている。
そう!!
スピーカー用の音声outをヘッドフォン出力前提の入力機器につなぐこと自体がNGなのである。
つまり、MOTO GPS RADAR
LCDの音声出力ジャックからSENAのSR10につなぐと、音がでかすぎる、或いは最悪の場合、SR10が故障してしまうこととなる。
これはMOTO GPS RADAR LCDのみならず、例えば今使用しているVA-210Eなどの車用でスピーカーoutしかない機器において、そのスピーカーに無理矢理イヤフォンジャックを取り付けた場合も同様である。
ということで、このスピーカー用の音声出力を下げてやらないと使えない。
音量(レベル)を下げるアイテムとして、
①ライン出力(0dB)をマイク入力(-60dB)に下げる抵抗入りケーブル
②ボリューム付きのヘッドフォン延長ケーブル
が市販されているが、
①ではレベルが落ちすぎ、②では効き目がない
というケースが多い。
過去にサインハウスのミクスチャーに接続していた時は、②で効果があったのだが、SR-10では効果がない。
それは・・・
各機器には、それぞれ出力インピーダンスと入力インピーダンスによるバランスの違いがあり、
音量を下げる=抵抗を増やす
と単純な話ながら、一概に、こうだ!とは言えず、ケースバイケースとなる。
余談であるが、先のミクスチャーの場合でもインピーダンスの適正値であろうところまで、延長コードのVOLを下げる(抵抗をあげる)と、Rchが吸い取られて、音楽のLRのバランスが狂ってしまった。
さて、レーダーの音声の場合、音楽と違い音色を気にしないことなので、抵抗を入れて、カットアンドトライすれば、さほどシビアに考えなくてもよいかと思う。
通常、音声ケーブルの場合、ホットとコールドでT型に抵抗をいれて対処するが、スピーカーoutをヘッドフォンレベルまで落とすとなると、バイクなどの搭載スペースも考慮すると、直列に数kΩの抵抗入れるやり方が簡単である。
この抵抗値を決める際、0~20kΩ程度のボリューム(=抵抗)をホットのみにつないで、バランスが取れたところの抵抗値を測り、その後、その値の米粒みたいな抵抗を取り付けると、見かけ上はケーブルだけで済むことになる。
入出力インピーダンスの問題もさることながら、音とは人の耳の感覚なので、この条件においても何が最適とも言えないのである。。
では、この抵抗値を決める時の注意点として、
スピーカーoutを持っている機器のVOLは最小かその1つ上くらいで調整しておくことである。もとの音は小さければ小さいほど、音が歪みにくくなる。いくらVOLを最小しても、そもそも受けている機器からすれば、すごく大きい音を下げてから到達しているので、その差が少しでも小さい方が歪みに対して、少しでも有効と思われる
と書こうとしたのだが・・・
MOTO GPS RADAR LCDとSENA SR10との接続で、実際に自分的にバランスが取れた7.5kΩをいれたところ、やはりそもそものレベル差がありすぎて、本体のVOLではあまり差を感じなかった。また、ボリューム付延長ケーブル(0.95kΩ)を合わせて使ってみたが、このVOL延長コード分は、この条件可においては「へのつっぱり」「すずめのなみだ」であった。
ということで、私の場合、モノラルケーブルのH-Hで7.5kΩで、今のところ、うまくいっていると思っている。
しかし、いかんせんS/Nはかなり悪い!!
これはSR10とビーコムの間で既によくないというのもあるが。。
ここまで読んでもらった方なら、じゅうぶんおわかりになっていることと思うが、当然、入力する機器がSR10以外であれば、同じレーダーoutでもケーブルに入れる抵抗値は変わる。
なので、搭載位置と防水対策ができる場合、もともとの抵抗値を決める時に使うような0~10k or 20kΩのVOL=抵抗を取り付ければ、接続する機器が変わってもすぐに対応できるし、走りながら微調整とか、聴く音楽の種類が変わった時にも調整がし易く、便利であると思う。
あと、これは試していないが、ヘタにB+COMなどのヘッドセットに割り込ませるより、付属のSPをバイクに貼っておくという方法もありかもしれない。
以上、あくまでもアマチュア無線との同居というのを大前提に、SR10を使う場合の話である。
無線機を使わないのであれば、MOTO GPS RADAR LCDに標準でついているブルートゥース機能を使えばよい!これはプロファイルがHFSなので、音楽用のA2DPと同居でき、今のB+COMなら、その切り替えもスムーズである。他社のもので、外部入力がついてA2DPのレーダーがあるが、これはせっかくのA2DPがモノラル仕様であった。その部分がステレオに改良されれば、こちらがいいのだが、そうでない今時点ではHFSのレーダーの方が都合がいいと個人的に思っている。
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コメント
阿騎野のライダーさん
お久しぶりです。
取扱説明書を見たら、確かに「イヤホンジャック」
って記載されていますね。。
イヤホンジャックにスピーカーのケーブルをさせとも
ありますね。。この辺が??ってとこですね。
車用ではSP内蔵でもっと小型のものがあるので、
イヤホンジャックのところに抵抗入れておいてもよさそうなものでしょうが、
防水とか、ヘルメットで聴くには・・・ってことなんでしょうね。
SR10の方も
AUXinを何に使うか想像できるだろうし、
せっかくAUX1,AUX2とあるのだから、
受けレベルを2種類にすればいいのに
って思ってしまいました。
投稿: たーぼっく | 2014年8月 3日 (日) 22時35分
こんばんは!
そしてお久しぶりです。
他機器との音量バランスが取り難い件、納得できました!
取説にはイヤホンジャックと書かれているので、てっきりそうだと思っていましたが
付属のヘルメットスピーカーを使うのが前提の仕様だったとは気づきませんでした。
通りで煩かった筈です^^;
前回ご一緒させて頂いた時には4.9kΩでまだ煩かったので次は私も7.5kΩで
試させて頂きます。
しかし内容もさることながらたーぼっくさんの詳しい説明には何時も脱帽です^^
追伸
まだまだ暑い日が続きますが熱中症にならないようにして下さいね。
近い内にまたご一緒できることを楽しみにしています。
投稿: 阿騎野のライダー | 2014年8月 3日 (日) 01時23分